2026/01/23 12:00



こんにちは、ノリちゃんです。

今回はミャンマー産ルビーについてのコラムになります。





 GemTreeJapanで表記している「ビルマ」と言うのは、一般的にミャンマーを指しています。

現在でも、現地の方々の中でもビルマという呼称を使っている方も見受けられます。

ここでは簡単に「ビルマはミャンマーの古称」と言う事だけ覚えてもらえれば大丈夫です。





 ミャンマーでは何故、高品質のルビーが出てくるかと言うとそれは地学的な要因があります。

ミャンマーには、とても純度が高い大理石母岩のルビーが生成されます。

その中心となっているのが、「モゴック地方」となります。

例え色がピジョンブラッドの様なビビッドでなくても、雑味の少ない綺麗なルビーが多い訳です。



 品質が高いミャンマー産の鮮やかな赤色を呈し、強い蛍光を示すルビーを「ピジョンブラッド」と名付けられ、

非常に高い評価、価値を得ています。



 現在では、多くの宝石関連の機関では「産地は問わず、色が該当すればピジョンブラッドとする」所が多い様です。

GIAのみ、産地も合致していなければ出す事は出来ません。




モゴック産のルビーは勿論ながら、同じく綺麗なピンク色~赤色のスピネルも非常に人気にです。

上の画像のスピネルもミャンマー産。

この赤色もクロムによるもので、クロムに富んで鉄が少なければ当然ながら鮮やかな赤色のスピネルになります。

ミャンマーでは希少な石も沢山産出されると共に、このような見知っている鉱物ですら美しい物が多くあります。




 ルビーは一般的に鉄分が多くなると色は鈍くなり、蛍光も弱くなる傾向があります。

モゴック産は純度が高いクロム、量の少ない鉄によって、鮮やかで美しく、蛍光も強いルビーに仕上がると言われています。



モゴックより少し離れたモンスー産のルビーは、モゴック産と比べてやや見劣りする傾向です。

また、モンスー産はカットを施すと大抵がハーフカラットを切る様な小粒がメインだそうです。

ただし、加熱処理の手法の進化により色と透明度の改善が進んだ為に、美しいルビーへと変わり市場に出回りました

採掘自体は、30~40年前からとそこ迄古くはないそうです。




 ミャンマー産の特徴はいくつかありますが、一番有名なのは「細かいシルクインクルージョン」でしょうか。

この、シルクの光沢感が良い味を出しています。

上の画像は非加熱のミャンマー産ルビーのシルクインクルージョンです。

こちらを更に顕微鏡拡大すると、虹色にも似た輝きを放つ細かい針状内包物を確認する事が出来ます。

透明度高いルビーとは違った独特な質感で、これはこれでコランダム好きに人気があります。





糖蜜構造、特定の結晶インクルージョン等もミャンマー産に見られる特徴的な物になりえます。

上の画像も“ソレ”当てはまるかは分かりませんが、青色の帯状の物もミャンマー産では観測されます。

こういうものもある、というオマケ感覚で覚えてください。




ここからは、出品した商品に少し触れていきたいと思います。




Ruby 0.098ct / Burma

 こちらは小粒のファンシーラウンドのルビーです。

小粒が故にピンク、パープルを感じる明るく鮮やかな赤色を感じる事が出来ます。

3mm径を切る大きさでありながら、きちんと細かく組み込まれたファセットが煌めきを放ちます。



Un-Heat Ruby 0.285ct / Burma

 こちらはシルクインクルージョンたっぷりの非加熱ルビーです。

原石→プリフォーム→作品へと美変貌を遂げたストーリーある一石です。

加熱をすれば透明度や色を変える事は出来るでしょう。

だた、この状態こそ自然であり「ミャンマーのシルクを楽しむ為には自然のままが一番」そんなピースです。


Ruby 0.160ct / Burma

 こちらはジェムシェイプ(タイプ1)という宝石形で仕上げたルビーです。

0.1ct半ばながら目を引くのは、この形にあります。

盤面広く、キャラット数よりも圧倒的な存在感を放つカット、勿論石自体の品質も高いです。


Un-Heat Ruby 0.944ct / Burma

 こちらはプリフォーム原石より仕上げられた非加熱ルビーです。

1ctに迫る大きさのバゲットカットは珍しいかなと思います。

内包物もありお手頃なので、クリーンな物よりも風合いを楽しむ方にお勧めです。



Un-Heat Ruby 0.148ct / Burma

 こちらは小粒でありながらプロポーションばっちりの非加熱ルビーです。

いう事は特にありません、美しさを感じてください。

これで重量があったら、仕入も販売価格も高くなる為、かなりバランスのいい商品だと思います。


Un-Heat Ruby 0.168ct / Burma

 こちらはクッション系で仕上げた非加熱ルビーです。

力強い色合い、モザンビーク産とは違ったパープリッシュ感。

形から横4mm近くと存在感もあり、小粒ながら仕立てでもセンターを張れるピースです。


Ruby 0.204ct / Burma

 こちらは華やかさを伴う端正なオーバル仕上げのルビーです。

大きさも0.1ct台とは少し変わり、大きさを実感できます。

このネオン感を伴うピンキッシュパープル且つ深いめの色相が高級感を与えます。


Un-Heat Ruby 0.419ct / Burma

 こちらはピンキッシュ強めの大き目非加熱のルビーです。

今回の新作の中では一番明るい色をしていますが、大きさが一番大きいです。

本編で説明した「シルクインクルージョン」が入り込み、ビルマ産の良さを覗くことが出来る一石です。